『どうする!? どうなる? 都条例――非実在青少年とケータイ規制を考える』に参加してきた 前編
注意事項
本記事は素人が書いたものですので、その内容について責任等は負いかねます。
どちらかというと、現地の写真を紹介する旨が中心のため、写真等で削除要請などがある場合、ご連絡ください。個別に対応させていただきます。
また、私は立場的にどちらかというとエロゲの規制問題に関しての関心が強いため、読む上ではそちらもご一考くだされば幸いです。
開場まで
開場は18時、開会が18時30分からということでしたが、自分は所用があり18時30分ギリギリの到着となりました。しかし幸いにも、開場がやや遅れてた模様で私が到着した時点では入場の途中でした。
入り口の戸をくぐるとスタッフから資料を頂き、同時に二階席が空いているとのアナウンスがあったため、私も二階席へ移動しました。
開場すると、眼前にこの光景が広がっていて和みました。
開場後〜
0.開場の挨拶 (藤本由香里明大准教授)
1.都条例改正の問題点 (山口弁護士)
まず最初に、おなじみの山口弁護士より都条例案に関しての説明が行われました。
今までの集会に参加したり、勉強している人にはおさらい程度の内容でしたが、やはりこういうことをするのは必要不可欠だと思います。
条例文中に出てくる「みだりに」という表現が「必然性が無いのに」という解釈が出来る点、や、「知る権利」の阻害も引き起こすなど、一般市民が読んでも汲み取れない条例文に隠れる文間を適切に指摘して頂きました。
2.パブリックコメントについて (西沢都議会議員)
山口弁護士の話が終わると、本来プログラムの後半に予定されていた西沢けいた都議会議員の報告が繰り上がりになるとのアナウンスがあり、そのまま西沢議員の話が始まりました。
西沢議員には情報公開制度を利用し、パブリックコメント全1581件を取り寄せ精査したとの報告をしていただきました。
その中で全くの賛成意見は16件、甘く判定しても40件程度しか賛成意見がない、との報告で、個人的には当然だなとは思うものの、それをひた隠しにする都の恣意的動きにはうんざりしますね。
3.都議会議員へのメール・手紙の内容
プログラム上は都議会議員、ということでしたが、まず参議院の谷岡議員がご発言されていました。谷岡議員いわく「全てがありがとうございます」というような旨で、誰一人規制に賛成するようなメールは無かった、とのことです。
続いて都議会の吉田議員が「何千というメール」「コピーアンドペースト(コピペ)なんて使われていない」と。同じく松下議員、栗下議員、皆さん好意的な発言をされていました。
4.現行の条例に業界の自主規制 (書協・雑協 西谷氏)
続いてプログラムのほうに戻り、流通側のご意見を拝聴。自主規制の生い立ちから説明していただきました。
「流通側としては今以上の規制は必要ないと考えている」とのことで、心強い意見です。
東京都で流通しているコンビニ誌(ホットミルク、ポプリクラブ、快楽天…)に貼られている水色の封印シールは手作業であり、そのコストについてなどご理解を得られているようで、今後とも流通側としての動き方には期待できそうです。
5.同人誌即売会の現状 (全国同人誌即売会連絡会 中村氏)
ここで藤本氏が「立ち見が多くなってきました」とのアナウンスがありました。
そして、中村氏の発言が始まります。「同人誌即売会は対面販売で、売る人の年齢はよくわかるはずだ」「お互いに『監視』という言葉は使いたくないが、注意しあってより良い環境を作りたい」など現状を丁寧に説明。これには参加者の我々にも注意すべき点がありますね。
また、同連絡会がCOMIC CITYで行ったアンケートの回答率が70%とのことや、同会場に設けられたノートの書き込み量の紹介なども交え、現場の状況を説明されていました。
6..携帯フィルタリングの問題 (EMA 岸原氏・吉岡氏)
mixiのフッターなどにある「EMA審査番号」を発行しているEMA。恥ずかしながら私もこのEMAという団体にある種の利権・胡散臭さを持っていましたが、今回の発言により払拭された感じがあります。
「見えない努力をしてもらっている」という発言を代表に、携帯フィルタリングは情報の取捨選択権を奪っているとの指摘がありました。
後編
後編へ続きます